投稿

勉強の仕方

新沢游学舎では以下のルールを子供達に伝えています。そして、子供達の意見を聞き、可能な限り守ってもらっています。 1)提出物や試験の解答用紙に書く時以外は、消しゴムを使わない。 2)問題を解いたらすぐに答え合わせをする。 3)答え合わせのとき、間違ったところに正解を、問題集あるいはノートに書き込まない。 まず、(1)についてですが、 一つ大きな理由として、「時間の無駄」が挙げられます。 「丁寧にノートを作り上げる」という勉強法もあり、これが本人にとって効果的であると思われる場合、消しゴムを使って綺麗に仕上げていくべきだと思いますが、数学の計算などは、いちいち消さないほうが圧倒的に時間が省略されます。 そして、最も大事な理由として、「間違いを間違いとして残しておくこと」が挙げられます。同じミスを繰り返さない。そのためには、同じミスをしたかどうかがわからないといけません。その確認ができるために、消しゴムを使わないというルールを設けています。 次に、(2)についてですが、 時々、答え合わせをすることなくどんどん問題を進めている子どもに遭遇します。これは最悪の勉強です。最早、勉強になっていません。間違っているところもわからぬまま、次のステップに進むということは、前のステップで間違ったところを理解しないままにしているので、当然ですが、次のステップでは間違いだらけになります。 これは、、、 単なる作業です。しかも、やたら時間と気力を浪費し、答え合わせをした時に、間違いの多さに「やる気」さえも萎えてしまいます。これは最悪です。悪循環しか生み出しません。 私は、設問1の数問をやり終えた段階で、答え合わせをするように指導しています。 年齢や能力によりますが、自分で答え合わせをしてもらいます。 「答え合せ」も大事な勉強の一つです。解答や解説を読み込むことで課題発見の大きな手掛かりになります。 「答えを丸写し」する危険。。。(バレバレなのですが) 小学生の場合、よくあることだと思います。 でも、「できる」ということの面白さを味わってしまえば大丈夫です。 「できる」という面白さ。 これは内的報酬といわれるものです。 外的報酬(ご褒美をもらえる)だけがモチベーションの場合に、ズルをしようという考えになるのでしょうか。。。 明確な心理は分かりませんが、私たち大人でも、ちょっとしたズルはしてしまい...

「やる気がない」「ダラダラ感」の根っこ

以前、 「子どもが肩こりだなんて?」 という記事を書きました。 そこでまとめた私見を簡単に整理しておくと、 スマホ(ゲーム・漫画・アニメ・SNS)あるいは「ゲーム」のし過ぎ ↓ 姿勢が悪くなって肩こり・首こり ↓ 悪い姿勢が続くと「やる気のなさ」「ダラダラ感」が湧いてくる 東京脳神経センターの以下のサイトがとてもわかりやすいと思います。 “首こり”と“うつ症状”の関係性。 この専門的なサイトによりますと、「うつ」症状の9割が肩こり起因と考えられます。 さて、 「やる気のなさ」「ダラダラ感」が次にもたらすのは何か、を考えてみたいと思います。 何をするにしても、やる気(モチベーション)が湧いてこないようになると、当然、よい結果は出てこず、それが「所詮やってもできないし・・・」という落ち込んだ気持ち(自己否定感)が生まれてきます。この状態、つまり自己肯定感が低い人は、「うまくいかないことを他人のせいにする」ことが多いと言われています。 この状態だと何に挑戦してもうまくいきませんし、螺旋階段を降りていくようにどんどんと悪循環になっていきます。 そうなると、「努力しても絶対無理」という気持ちが生まれてきて、「こんな自分は嫌い」となって、より一層、自己否定に向かっていきます。 当たり前のことですが、誰しも成功ばかりではなく、数えきれないほどたくさんの失敗を繰り返します。 通常は、一つ一つの小さな失敗を恥入り、悔しがり、そして、できるだけそれを克服してやろうという気持ちを持つものですが、「なんとかしてやろうという」という「やる気」が湧いて来ないのが、「やる気のなさ」そのものだと思っています。 これが、もし、「姿勢の悪さ=肩こり首こり」からきているのだとしたらどうでしょう。 そして、それが「スマホ」「ゲーム」から来ているとしたら・・・。 スマホをよく活用している方、ゲームに熱中している方のすべてに当てはまるわけではありません。 ただ、もし姿勢の悪さが「ダラダラ感」を生み出してしまっている根っこだとしたら、ちょっと見過ごすことのできない状況だと考えています。 『スマホ脳』 という本が2020年に発売されました。 いろんなメディアに取り上げられ、目にした人もいるかと思います。 今、子どもたちを取り囲んでいる現状 をしっかりと考えないといけないのではないか、と思っています。

子どもが肩こり?だなんて・・・

私が教室を担当するようになって、とても気になっていることがあります。 その一つが、そろばんをしている真っ最中に、幾人かの子どもたちが、首を傾け「クキッ!クキッ!」と、一部の中高年の方達が肩こりの時にする、例の仕草をするのです。 「うん?子どもが肩こりってか???」 そろばんをしている真っ最中にそろばんから手を離し、今度は肩を少し開いて、首を回して、天を仰ぎます。 「おいおいおい・・・」 ほんとに肩こりのようです。 少し調べてみると、子供の4人に1人は肩こりだ、と。 その原因は、、、 みなさんご想像の通り、ゲーム(スマホ)です。 当然、からだを動かす遊びもしなくなります。 みんなと一緒に、外遊びしなくなったのは、コロナとの関係も言われますが、私はこの二、三十年、このことを観察し、考えてきました。 ずっと気になっているのは、電車内やホームの光景がおかしなことになっていることです。電車に乗り込むと、ほんとにほぼほぼ100%と言っていいほどみんな携帯と思しきものを手にし、それを覗き込んでいます。 ホームでは、携帯を覗き込みながらじっと立っている人、覗き込みながら歩いている人、携帯が紐で繋がれていると考えると、ちょっと悍ましい光景です。実際のところ電波によって繋がれているのですが・・・ 姿勢を観察すると、肩まわりは巻き肩になっていて、顎が出て頸椎が前傾しています。そのため、腰が後傾して少し丸くなり、膝が軽く緩んでいます。 どのように見積もっても素敵な立ち姿には見えない姿勢です。 電車の中で座っている人も、膝こそ緩んでいるとは言えませんが、それ以外はほぼ同様、腰、肩、首つまり腰椎、胸椎、頚椎はくるりと曲がっています。 これは、ゲームをしている人もほぼほぼ同様の姿勢になっています。 ここから先は、私の個人的な見解なのですが、 心身相関という言葉があります。 保健体育で耳にされたことがあるかもしれません。 心の状態が身体に影響を及ぼし、また同様に身体の状態が心に影響を及ぼすということなのですが、後者の場合についてはあまりイメージが湧かないかもしれません。 「身体の状態」とは。 このことを怪我や病気という風に考えるのでなく、ただ単に「姿勢」と考えてみてください。 私たちは、面倒くさいことをするときや、やる気のないとき、多分、間違いなく、顎を前に出し、少しうなだれて、背中を丸めて巻き肩...

視覚情報に溺れる危険性!?

昔にテレビが登場し、いまや、スマホ、タブレットなどで動画を視聴する時代です。探す苦労などなく、次の面白そうな動画は横にあります。その餌に「好奇心」はもののみごとに吸い寄せられていきます。餌を探さなくてもいいのでとっても楽ちん。どんどん、どんどん見てしまいます。 この娯楽は、「読む」という積極的で能動的な行為を、私たちから奪ってしまいました。本来、「みる」「きく」というのも能動的な「感覚」なのですが、テレビ、スマホ、タブレット、PCなどでの動画視聴は、それを極めて消極的で受身的なものに変えてしまいました。だから、楽しい(=らく)のだと思います。 加えて、 ゲーム 。 これも楽しいのでしょう。だって、「できそう」感が散りばめられていて、実際、同じことの繰り返しなので達成感をすぐに味わえます。 そして、「できない」感を感じるレベルから、突然興味を失います。そもそも、長期間努力し、高度な技能を身につけないと、できない「ゲーム」なんて売れないと思います。ですから、興味をそそられるのも簡単、興味を失うのも簡単なのだと思います。始めるのも簡単だけど、やめる時も「ポイ」ってできます。 ゲームは、動画視聴よりは多少能動的でないとできないのですが、これは、「リアル」がまったくないところが問題だと考えています。「リアルさ」はありますが、身体感覚における「リアル」はまったくないといえそうです。 そして、「できそう」感があり、簡単に達成感を味わえます。達成感が味わえるとおもしろい。楽しい。で、ついつい。。。 それは動画視聴もテレビも同じようです。 私たちはご飯を食べながら、あるいはビール片手に横たわりながら、酷い事件や戦争のニュースをみ、誰かが騙されて穴に落ちるのを見て笑い、なにしとんねん!とぼやきながら、テレビでスポーツ観戦をしています。 やはり、そこにリアルはないようです。わたしにとってリアルなのは、横たわりながらテレビを観ていることなのだと思うのです。 こういったコンテンツの視覚情報では、すでに作られている、制作者の意図が「無意識に」染み込んだ、「イメージ」が入ってくることになります。これらは、私たちが独自にイメージを組み立てることを、初めから拒否しています。それに引き換え、「読む」という行為は能動的でなければならず、「イメージ(化)」は私がゼロから作り上げることになります。 この両者...

語彙力が「身につく」ってどういうこと!?

「左」という漢字は、訓読みで「ひだり」と読みますが、音読みでは「サ」と読みます。 漢字を覚え させる ときに「左」は「ひだり」と読むんだけども、「サ」とも読むんだよ、覚えましょう、などとやってしまうと、誰だって混乱します。 「サ」という読みを知っていくのは、「左右」という言葉が意味する内容そのものを知り、自分がその言葉を「さゆう」と発する身体的な経験を持つときです。その経験なしに言葉を覚えるのは難しいことだと思います。まして、「書く」ことができるようになるのはとても困難なことです。 いずれ、「運命を左右する」などと表現する場合の「左右」も覚えることになるでしょう。でも、この表現はあまり日常的には使いません。この場合、書かれた文章や、映画やテレビを見ることで、そういう言い方を知っていくことになるでしょう。 ここで問題にしているのは、意味を理解していないのに漢字を覚えさせよう、あるいは覚えようとしてしまうのは愚の骨頂だということです。ある言葉を漢字として書けるようになるのは、その言葉を使う機会を持って、身体感覚に入り込んでからになります。これが「身に付く」という言葉の真髄だと私は考えています。 小学3年生の漢字ドリルで、このような問題がありました。 「電話をとり つぐ 」 「電話をとり 次ぐ 」が答えですが、「電話を取り次ぐ」とはどういうことなのか、それをわかっていない子どもたちにこの問題はとても難しいというか、意味不明な表現にしか見えていないと思います。 携帯電話が登場してから、電話を取り次ぐことなんてしなくなった今、意味不明な言葉の一つになってしまっています。呆れ顔をすることなかれ、このようなことは私たち大人にも起こっていることだと思います。 たくさんの、まだ知らない使わない言葉があります。 ドリルの良し悪しもありますが、それよりも、子どもたちの経験不足、私たちの経験不足で「身に付いて」いない表現だと思うのです。 だとすると、日常の生活の中で私たち大人が、子どもたちの周りで、少し難しいと思えるような表現や言葉で、子どもたちに遠慮することなく、会話をしなければならないのではないかと思っています。ときには、子ども本人に向かっても、大人が使う言葉で言ってあげることが必要なのではないか、と思っています。 意味が分からなくて尋ねてきたら、あれやこれやと説明してあげてください。...

新沢游学舎が考える「勉強」とは

子どもたちへ 1)とにかく学校の授業が一番大切です。  学校は勉強するところです。そこでしっかり学んできなさい。とにかく授業をしっかり聞いて参加すること。  みんなは学校で朝から夕方まで授業を受けています。考えればとても長時間勉強しています。その時間をいい加減に過ごすのは、あまりにももったいない。授業で習ったことしかテストには出ません。入試も同じです。  でも、授業を大切にしない人はたいへんです。もう一度ゼロからやり直さないといけなくなる。あるいは、再度、どこかで「授業」を受けなくてはならなくなる。  自分のやりたいことなんてしている暇がなくなります。この状態で、自分のやりたいことを優先しているとどうなるでしょう。授業がどんどんわからなくなっていきます。かなり前に習ったところから、しかも、ゼロからやり直さなければならなくなります。授業を受けていたはずなのに、です。それはとてももったいない。  とにかく授業に集中し、先生の話の展開に自分の考え方を乗せていきなさい。  基本的なこと、そして、その基本的なことを どのように使って 問題を解くのか、ということ。  そのことを丁寧に授業されています。これがテストに出る部分です。つまり、基本的なことがらを どのように使って 問題を解いていくのか。ここです。 これをマスターしないとほとんどの問題が解けません。 板書も板書以外のお話も、教科書やノートにその要点を書き込みなさい。そして書き込みながら、今、そのときに覚えてしまいなさい。  勉強は、教科書、ノート(先生の説明)、そして学校の教材(ワーク、ドリル)、先生が配るプリントだけで十分です。それらが完璧にできれば定期テストの8割9割は絶対に取れます。嘘ではありません。 2)家庭での学習について  授業中は理解していても、家で復習をまったくしないのであれば、成績は芳しくないでしょう。なぜかというと、一つは、忘れてしまうからです。これは脳の得意技です。もう一つは、理解して覚えて (インプット) いても、それを使って自力で問題を解くこと (アウトプット) をしないからです。「わかる」と「できる」はまったく違います。  復習は、教科書問題、学校のワーク、授業で配布されたプリントをやれば、それで十分です。授業でやったこと、その部分をもう一度やってみましょう。宿題がでている教科は、それを復習と...

圧倒的に速いそろばん式暗算

そろばんは、たま(珠)がついています。 珠という「おはじき」で数あそびをしています。練習を重ね、級が上がってくると、 その数あそびがとても速く正確にできるようになってきます。 珠を突き刺している一つの棒(これを桁と呼びます)に、一の珠が下に四つ、五の珠が上に一つ付いています。 実体のある珠を動かしますので、計算の仕組みが自然と身につきます。 筆算やその前に習う「さくらんぼ算」が楽にできるようになりますよ。 初歩レベルが終わる頃、算盤の珠が頭の中でイメージできるようになります。すると、ソロバンがなくても計算ができるようになります。これがそろばん式暗算です。(以下、暗算と記します) 8級をする頃には、くりあがり、くりさがりのある一桁の足し算引き算が暗算でできるようになっています。 この段階で、すでに筆算のスピードは上がっています。 5級合格レベルになってくると、たとえば85+67、73−46、73×8、483÷7を、暗算で計算できるようになってきます。しかも、この四つの問題を15秒ほどで。 カラクリは簡単で、頭の中にそろばんの珠を思い浮かべ、おはじき計算遊びの仕組みをいつまでも使いながらの計算をするだけなのです。 さくらんぼ計算や筆算で計算をするレベルとは比較にならないほど速く正確に答えを導くことができるようになります。 計算は左脳を使っているといわれます。しかし、そろばんによる計算では、上達してくると右脳も使い始めるということがわかっています。 これは、暗算の能力によるところが大きいと考えています。つまり、論理的思考に加えて、直感的感覚的思考を使い始めるようです。 仕事ができる人は、この左脳と右脳のやりとりが優れているともいわれています。